このページでは文章を使った英語脳トレーニング (STEP2) をご紹介します。
英語が苦手で中学校で諦めた方も1年程度で社内会話が可能な英会話力がつきます。
受験で英語を勉強した方は当ブログの練習6か月で社内のWEB会議に対応できます。
勉強順の解説記事は→ コチラ
文章レベルの英語脳トレーニングは単語レベルでの練習を終了してから始めて下さい。
文章は単語の集まりです。
単語一つ一つを確実にイメージ化出来るようになってから文章レベルのトレーニングを始めないと失敗します。
私は早めに文章レベルに挑戦、上手くいかず単語レベルからやり直しました。
文章レベルの英語脳トレーニングは、単語レベルが納得できてから始める
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【事前準備】教材を準備する
単語レベルの英語脳トレーニングで使った教材を流用。かならず絵や写真が載っている本を使います。
教材となる文章は自分の生活に役立たない文章で大丈夫です。
この段階では文章を覚える目的ではなく英語文章を日本語訳せずにイメージ化する練習なのでトレーニング専用の文章と割り切って進んでいきましょう。
仕事や生活で役立つ文章の記憶はひとり英会話や妄想英会話の段階から意識すれば十分です。
ピクチャーディクショナリー
文章レベルの英語脳トレーニングでおすすめするのは単語レベルの練習でご紹介した2冊です。
「Just Look ‘n Learn English Picture Dictionary」(Amazon)
通常の辞書と同じくAからZの順番で単語とイラスト・文章が載っています。
「English for Everyday Activities 2nd Edition Student’s Book with CD」(Amazon)
生活のシーン別に短い文章がグループ分けされています。
「English for Everyday Activities」は3rdも発売間近ですので下記記事をご参照下さい。
≪ 書籍紹介の記事→ 【英語脳に必要な英語独学書籍5冊】受験英語を捨てて現場英語を手に入れよう ≫
音声教材の準備
「Just Look ‘n Learn~」はCDがついていないので自分で音声を準備します。
自分で録音
自分の声で英文の音声を録音。
スマフォのボイスレコーダーアプリ等を使えば手軽に作れます。
手間のように感じますが練習2と同時に一度録音すればくり返し使えます。
このトレーニングで発音の正確性は気にしません。
日本語を使わずに英語だけでイメージを出す練習ですので自分の声・不正確な発音で問題なし。発音の良し悪しに関係なく仕事で使える英語脳の基礎は出来上がります。
自分で吹き込んで使うのがお手軽な方法です。
音読さんを使う
自分の声がイヤな方におすすめの方法です。
音読さん(https://ondoku3.com/ja/)は無料の音声読み上げサービスで英語にも対応しています。
単語一つ一つをファイル化すればオリジナル教材が出来ます。
すこし手間ですがきれいな発音の教材を作りたい方におすすめ
本に付属のCDは使いにくい場合もあるので「English for Everyday Activities~」を使う方も「自分で録音」や「音読さん」を検討してみて下さい。
トレーニング内容|短い文章を使った英語脳の練習
文章レベルの英語脳トレーニングも1ページ(1単元)に対して3種類の練習を1セットとします。
1セットを数回くり返してイメージから英語文章がスムーズに出てくるまで練習します。
最初から完璧を目指す必要はありません。
このトレーニングが終わる時に納得のいくスムーズさを手に入れるのがこのトレーニングのゴールです。
練習内容(文章レベル)
文章レベルで英語脳を作るには3種類の練習を1セットとして行います。
練習に慣れて余裕が出てきたら練習4にチャレンジして下さい。
- 練習1:音声から絵を思い浮かべる
- 練習2:絵だけを見て文章を言う
- 練習3:文章から絵を思い浮かべる
- 練習4:絵をつなげて覚え言ってみる
それぞれの詳細を見ていきます。
練習順序説明は後程。
練習1:音声から絵を思い浮かべる
一単語づつ絵をイメージし順番に組み立てていきます。
例えば↓を再生してみて下さい。聞こえた音声の順番通りに頭の中に思い描いていきます。
トレーニング順序は後程ご紹介しますが音声を聞いてイメージが難しい場合は練習3から行います。
He を聞いた時点で he だけを思い浮かべ
vacuums で何かを vacuum しようとしている he をイメージ
the carpet を聞いたら the carpet を vacuum しようとしている He の姿としてイメージを完成させます。
重要なのは単語の順番通りに絵をイメージすること。
最終的には同時にイメージしたりしますが、今は英語脳の基礎づくりなので、一つの単語ごと丁寧に言葉の順番通り練習をして下さい。
ここを丁寧に練習しておかないと、後々の会話やリーディングでイメージ化が上手くいかず苦労します。
慣れるまで、単語は最小単位で理解していきますが、ある程度はグループ化してイメージします。
例えば the単体ではイメージ出来ないので、 the carpet で1グループとします。
最初は難しいので、思い描いているつもりでOK。
日々練習していくことで、徐々にできるようになります。
自分や知り合い等をイメージ出来ればベストですが、難しい場合は見た絵をそのままイメージ(絵)で覚えます。
慣れるにしたがってイメージを具体的にしていきます。
He は家族なのか友達なのか。
vacuums はサイクロン式だとか
the carpet は毛が長い絨毯か量販店仕様の短いカーペットか等。
自分の日常に絡めてイメージ出来ると、STEP4の妄想英会話でも生きてきます。
このページの音声は音読さんを使用しています。
練習2:絵だけを見て文章を言う
文章を隠し、絵だけを見て英文を口に出します。
He vacuums the carpet.
答え合わせで間違っていた場合は、文章を数回声に出しながら覚えます。
解答と100%同じ文章を言う必要はありません。
大体の意味が同じならOK。
三人称・過去形や現在形も出来る範囲で出来ていればOK。気にせず進みましょう。
分からない文章が多い場合は練習3から始めて下さい。
文法的な意味は深く考えず、絵の場面を見て、詳細をイメージし、絵と文章を結びつけて覚えます。
練習3:文章から絵を思い浮かべる
文章を見て単語の順番通りにイメージを組み立てていきます。
別の例文で見ていきましょう。
She cuts the paper with a pair of scissors.
She を思い浮かべ
cuts the paper で she が the paper を何かで cut したらしいと想像
with a pair of scissors で with a pair of scissors で cut したのか、とイメージを完成させます
文章の順番通りにイメージを組み立てて下さい。
順番通りに思い浮かべるのが大事です。
逆戻りはしません。
学校英語では日本語訳をするので行ったり来たりしますが、それでは会話スピードについていけません。ネイティブの脳と同じように、単語の順番通りに理解します。最初は違和感がありますが、今の練習が進むにしたがって慣れてきます。
練習4:絵を思い出して文章を言ってみる
練習1~3に慣れて練習したページが蓄積されてきたら、文章をつなげて覚える練習を始めます。
これはひとり英会話の準備になります
過去に練習した文章の数個からストーリーを作って、ノートやPCのメモ帳に並べます。
例えばこのページで例に挙げた二つの文章。
He vacuums the carpet.
と
She cuts the paper with a pair of scissors.
既に学習した二つの文章を繋げる想像をします。
She cuts the paper with a pair of scissors.
したからゴミがでて
He vacuums the carpet.
した。みたいな感じです。
このように、文章を何個かイメージでつなぎ合わせ、ミニストーリーとして覚えていきます。
この練習に慣れてきたらつなげる文章を増やします。
ここは無理せず思いつき英会話が順調に進んでからでもOK。
風呂や通勤時に行うトレーニングとして頭にイメージをストックしてすき間時間に練習すると効果的です。
イメージで覚えていれば、移動中などに復習できます。
トレーニング順序
トレーニングの順番は
「音声からイメージ」の練習を優先する、練習1→練習2→練習3が理想ですが
文章を音声だけで文章のイメージが難しい場合は、練習3→練習1→練習2で問題ありません。やりやすい順番で試してみて下さい。
練習1を繰り返しながらスピードを上げる。
スムーズに出来たと思ったら練習2へ。
↓
練習2を繰り返しながらスピードを上げる。
スムーズに出来たと思ったら練習3へ。
↓
練習3を繰り返しながらスピードを上げる。
スムーズに出来たと思ったら練習1へ戻る。
これを1セットとして数セット繰り返します。
更に1日のなかで、時間を空けて数セット練習を出来ると効果的です。文章を覚えられない時や、納得できない時は、次の日にあらためてトレーニングするなど、柔軟に計画変更をして継続していきましょう。
練習1~3に慣れてきたら、風呂や移動中などのすき間時間に練習4を取り入れていきます。
トレーニング範囲
「Just Look ‘n Learn English Picture Dictionary」
を選んだ場合は一冊・1500個の文章終了を目指します。
English for Everyday Activities 2nd Edition Student’s Book with CD
を選んだ場合は1500個の文章を目標にするため2~3周が目安になります。
トレーニング期間
目標は文章1500個を終えるまで。
2か月終えるためには一日25個。
これは英語をそれなりに勉強していなかった身には相当つらい。
私はかなり時間がかかり英語脳のトレーニングや英語独学自体がイヤになりました。
結果的に英語の勉強を数年間だらだらやる事にになったのでサジ加減が重要かと思います。
英語が嫌いな場合は最初から無理の無いペースで計画しましょう。
“1500個終了させること” を一つの目標にするのも良いですが、
1500にこだわらず「English for Everyday Activities~」なら2周等・ある程度出来たと判断して次に行くのもOKです。
文章レベルのトレーニングは個人差が大きいです。
甘えない範囲で自分のレベルに合わせ調整した文章数で進んでいきましょう。
1日のトレーニング量
トレーニング期間と単語数・ページ数から一日の文章個数を割り出します。
慣れれば気持ちも変わるので何日か練習して調整していきます。
トレーニングの目的は英語の文章をイメージ化することです。
英語の文章を完璧に覚えられないからといって、同じページを何日も連続して練習するのはおすすめしません。
練習日にイメージ化が出来ていれば、数日経ってから忘れていてもOKと考えて下さい。
興味が無い文章・自分の生活に関連しない文章ほど忘れていきます。
興味がある文章は、練習4のストーリー帳に書き込んで余暇に復習する事で覚えていきます。
今の段階では、文章を覚えることより、イメージ化ができることを優先して下さい。
トレーニング時に注意したいポイント
私自身が英語脳トレーニング時に注意した点・失敗した経験
トレーニングスピードは徐々に早くなる
最初はトレーニングに時間がかかります。
スピードは気にせず着実にトレーニングしていきましょう。
練習スピードよりも確実にイメージから音・スペルを出せるようにします。
ある程度慣れてきたと思ったら練習スピードを上げていきましょう。
覚えられない文章語は飛ばしてOK
どうしても頭に入らない文章は無視して次の文章に移ります。
トレーニングの目的は英文を日本語無しに出し入れすることです。文章を覚える事が目的ではありません。
覚えたい文章は後回しにするか練習4でくり返し復習し覚えていきます。
英語脳が定着してくれば、必要な文章はSTEP3やSTEP4で覚えられるようになります。
焦らない
早く英会話練習がしたいと焦って、このSTEP2トレーニングを中途半端に終えると、STEP3以降に時間がかかる事になります。
この段階を急いで、中途半端な英語脳のまま次の段階に進んでしまうと後々の成長スピードに影響します。英語脳が完成せず日本語訳から離れられない結果となるんです。
焦る気持ちを押さえて、このSTEP2まで着実にトレーニングしていきましょう。
覚える事が目的ではない
STEP2では文章を正確に覚えることは重要ではないので、正確に文章を覚えられなくても気にせずに進みましょう。
英会話初心者が優先すべき練習は、思ったイメージを素早く口に出すことです。
スペルミス・文法ミスを気にして、口を開かないと成長しません。
ミスを気にせず、イメージを声に出していきましょう。
≪勉強順の記事→【英語独学の順序】英語面接~WEB会議まで可能,英会話の上達方法≫
トレーニングのゴール
このトレーニングのゴールは3つ
- 日本語が全く出てこない
- 英文よりもイメージが先に出る
- 納得出来る速さに到達
【日本語全く出てこない】【英文よりもイメージが先に出る】とは
各練習で以下に気を付けてゴールとします。
- 練習1:英語音声を聞いた時にスペルや日本語訳が出ずイメージが先に出てくる
- 練習2:絵を見た時に文字ではなく英語の音が出てくる
- 練習3:スペルを見た時に日本語訳は出てこずイメージ・絵を出せる
練習1~3が全てゴールに到達するまでは毎回1~3を通して練習します。個別の練習だけを先に終了することは避けます。
日本語訳を入れた勉強はSTEP3から可能です。参考記事→ ≪ 日本語辞書も使う ≫
【納得できるスピードに到達】とは
素早く話す必要はありません。単語がつながって出てくれば問題なし。
仕事の会話はスピードより正確性が重要です。
見かけの格好良さも不要です。
発音は追々練習していくとして、今は自分が理解できる無理のない範囲でスムーズだ、と思えればそこをゴールとします。
重要なのは、日本語が頭に思い浮かばないで、イメージと英語の出し入れが出来ている事です。
「日本語が全く出てこない」かどうかをチェックして、終了の目安にし下さい。
トレーニングをスムーズに進めるコツ
文法は「考えない」
文法を頭で考えないようにします。
文法ルールの存在を知る事は大事ですが、口から文章を出すときには文法を考えません。
会話の時に、文法を頭で考えながら喋ると会話のスピードについていけないからです。
トレーニングで英文をくり返し暗唱・復唱することで、自然に英語の文法が身に付きます。
日本語では「誰が何をどうした」ですが英語では「誰がどうした何を」と語順が違います。
それをS+V+C等と考えず自然と身に付けましょう。日本語でも考えていないはずです。
ルールがある事を何となく知っているだけで十分です。
トレーニングを繰り返すと文法は徐々に身に付きます。
最初は文法を考えてしまいますが数多く練習・暗唱していると自然と口から出るようになります。
場面を思い浮かべれば文章が自然と口から出るようになるまで繰り返し練習しましょう。
文法を間違えても通じればOK。仕事はできる
STEP2終了まで止まらない
文章レベルで英語脳を作るSTEP2が終了するまで、他の英語勉強をせずに進みます。
英語脳は日本語が入ってくるとダメになってしまいます。日本語のほうが覚えやすいために、英語のイメージが抜けていってしまうからです。
個人差がありますが、2~6か月・STEP2が終了するまでは毎日英語脳のトレーニングを続けましょう。
出張などで難しい場合は、練習4用のノートだけ持ち歩き、少しの時間でも練習を継続・英語脳を絶やさないようにします。
他の勉強を始めるタイミングは別記事を参考にして下さい→ ≪【英語独学の順序】英語面接~WEB会議まで可能,英会話の上達方法≫
まとめ
文章レベルの英語脳トレーニングは単語レベルでの英語脳を完成させてから始める
単語レベルの英語脳トレーニングで使った・準備した教材を使う
- 一回のトレーニングで練習1~3を繰り返す
- 練習1:音声から絵を思い浮かべる
練習2:絵だけを見て文章を言う
練習3:文章から絵を思い浮かべる
慣れてきたら練習4を加えていく。
練習4:絵を思い出して文章を言ってみる
- 覚えられない文章は飛ばしてOK
- トレーニングの目的は文章と英語を日本語無しに出し入れすることです。
文章を覚える事が目的ではありません。
- 文法にこだわらない
- トレーニングを繰り返すと文法は徐々に身に付きます。
- トレーニングのゴール
- 日本語が全く出てこない
英文よりもイメージが先に出る
納得出来る速さに到達
- STEP2終了まで止まらない
- 文章レベルで英語脳が出来るSTEP2まで他の英語勉強はしない
英語脳は日本語での勉強が入ってくるとダメになってしまう
英語脳の文章トレーニング(STEP2)まで止まらずにトレーニングしましょう